家は多くの人にとって人生で一番高い買い物です。
そんな大きな買い物を後悔しないために、事前に勉強して知識を得ることが重要だと思います。
建築関係の仕事とはまったく無関係だった私も、注文住宅を建てる際、分からないことだらけだったので、本を買って読み込みました。

少し面倒に感じちゃってたけど、事前に読んでおいて本当によかった!
ど素人の私には、間取りの考え方や建築関係の決まり事など知らないことだらけだったので、本を読まずに適当に色々決めていたらメチャクチャな家になっていたと思います、、
この記事では、
これから家を建てるけど分からないことだらけの方に向けて、
私が実際に買って読んだお勧めの本7冊
を紹介します!
ちなみに、図解が多くてわかりやすかった為、『解剖図鑑』シリーズが多いです。笑
特におすすめな2冊
この記事では7冊の本を紹介しますが、そんなに要らないよ、という方も多いと思います。笑
なので、先にこれだけでも読んでおくべきだと思う2冊を紹介します。
・誰も教えてくれない家づくりのすべて
・片付けの解剖図鑑
『だれも教えてくれない家づくりのすべて』は家づくりに必要な知識(お金や間取りのことまで)を紹介した1冊です。
そこにプラスで、さらに細かく家具の配置などのことについて説明がある『片付けの解剖図鑑』を読むのをお勧めします。
さらに細かく万全に準備して取り組みたい方は、ほかの本も併せて読んでみてほしいです!
それでは、1冊ずつ紹介していきます!
誰も教えてくれない家づくりのすべて
家づくりを始めるための教科書のような本で、契約の流れから間取りのことまで網羅されています。
・どんな申請があるのか
・オール電化住宅とは
・耐震・免震・制震はどう違うのか
・家が完成したあとはどうすればいいのか
などなど、家づくりの始まりから終わりまでの疑問が解決できる本です。
この本はほぼ毎年新しいバージョンになって発売されてます。
日々家づくりの技術や制度は変わっていくので、最新版を購入するといいと思います。

ローンの種類や書類の見方など、家づくりでしか出会わないような単語の意味など、ほんとうに「だれも教えてくれない」ことを教えてくれる本で助かりました!
片付けの解剖図鑑
この本、私の一押しです!
「家をどのようにつくっておけば散らかりにくいのか」を説明した本です。
すでに完成した家に対して「こうすれば片づく」というノウハウを教えるものではなく、そもそも「散らからない家」を設計するための本です。
建物でいえば、基礎や土台に相当する、実に地味な分野になります。
片付けの解剖図鑑(鈴木信弘)
・・・ここをおろそかにした家に住んでいる限り、あなたの片付けの努力は一向に報われません。

片付く家にするためには家を設計する今がチャンス!
・キッチンのシンク・コンロ・水切りカゴの配置
・ソファの位置・サイズ
・洗濯物の場所
・自転車置き場
・トイレの扉の位置
・玄関の靴箱
などなど、細かく「どうすれば片付き、動線がいいか」を説明してくれています。
こういった細かなところが後々の生活に影響して、「散らかりやすい家」か「片付く家」になるのかを決めるのだなあと、非常に参考になりました。
単純に動線を考えるのにも役立ったので、ぜひ読んでみていただきたい本です!
名作インテリアや女性デザイナーも併せて紹介されているので、普通の読み物としても楽しめます。
住まいの解剖図鑑
家を建てるならば、知っておきたい設計の基本を紹介した入門書のような本です。
あなたの自宅を設計するのは設計者だけではありません。あなた自身も積極的に参加する必要があります。
住まいの解剖図鑑(増田奏)
LDKそれぞれに必要なスペースや、断熱・風通し、ドアの向き、庇の役割など、基本的なことが網羅されています。

細かな間取りを決める前に、それぞれの部屋の機能や役割を理解し、大まかな配置を決めるのにとっても役立ちました!
全部設計士さん任せにしようとしても、最終的な判断は自分がすることになります。
そのときに、何もわからずに適当に決めてしまって後悔することがないよう、基本的なことは知っておくようにしましょう。
間取りの方程式
これは初めて家を建てる方には必読!
住みよい暮らしにするための間取りの考え方を説明した本です。
「住まいの解剖図鑑」からさらに細かな「間取り」にフォーカスしています。
「魅力的な間取り」に唯一無二の正解などありません。
間取りの方程式(飯塚豊)
・・・けれど、間取りの一つひとつを魅力的な方向に導いていくうえでの最適な手順、その過程で守るべき作法のようなものはたくさんあります。
「LDK、トイレ、階段、水回り、玄関などの配置をどうするか」~「敷地、屋根の形、駐車場、窓、採光について」などなど網羅しています。
間取りの例もたくさん載せてあるのでイメージがしやすかったです。

スッキリした無駄な壁や動線のない間取りを考えるのに役立ちました!
この本を読んでいなかったら、なんかデコボコした不格好な家になっていたかも、、、
家全体の間取りは考えることが膨大です。
初心者ではどうしても取りこぼしが出てくるので(まず何が分からないのかが分からないと思います)、この本を読んで、家全体の間取りを考えるのがおすすめです。
小さな家の間取り解剖図鑑
30坪以下で居心地のいい家を建てるための手引書です。
延床面積が20坪~30坪程度の家を41件取り上げ、その間取りと設計時に考えたことも記されています。
標準的な家族構成となる3人から5人が暮らす家であれば、延べ床面積30坪以下でも、過ごしやすい間取りは十分実現できます。
小さな家の間取り解剖図鑑(本間至)
広い家にはやはり憧れます。
ですが、現実問題、予算や冷暖房のコスト、掃除の手間など考えると「広ければ広いほどいい」という訳でもありません。

我が家は延べ床面積32坪なので、とても参考になりました
小さな家でも「LDKは広くしたい」「趣味部屋を作りたい」などの夢をを叶えるための方法も紹介されてます。
小さな家に焦点を当てていますが、スペースの省き方など、どんな家にも適用できることも多々あるので大きな家を建てる予定の方にも一読の価値はあると思います。
住宅・インテリアの解剖図鑑
居心地の良い家にするための家具の配置の仕方・寸法・デザインを紹介した本です。
リビングに限らず、キッチンから洗面台、トイレなどのレイアウト例もあり、間取りの本と合わせて読みたい!
住宅のインテリアは、建物の内装を設計すれば完成する、というものではありません。居心地のよい住まいは、生活を支える家具や照明器具・小物などがあって、はじめて成り立つからです。
住宅・インテリアの解剖図鑑(松下希和)

私は特に照明の明るさ・高さ、場所によって適した椅子の高さ、リラックスした空間を作るにはどうしたらいいか、などが参考になりました。
家を建てた際、それに合わせて新しく家具を買う方も多いと思います。
家具も心地よい家にするためには重要なポイントなので、「しっかりどんな家具が自分たちの家に合うのか」は考えておくべきです。
伊礼智の「小さな家」70のレシピ
伊礼智さんの延べ床面積30坪程度の家の仕事をピックアップし、快適に暮らすための知恵を紹介した、写真も豊富なムック本のような本です。
心地よい家とは、家の大きい、小さいに関係なくて、心地よい居場所があちこちにあるかどうか、その繋がり具合なのだと再認識しました。
伊礼智の「小さな家」70のレシピ(伊礼智)
限られた空間の有効な使い方がとても参考になります。
我が家は、子ども部屋の間取りをほぼ真似しました!
そのおかげで、4畳強の子ども部屋でも圧迫感のない収納もしっかりある部屋にできて満足しています。

和モダンな雰囲気が好きな人には眺めているだけでも楽しい1冊だと思います。
家具やインテリアの参考にもなります。
実際に建てられたきれいな家の写真が豊富で、家づくりのことで疲れたときの癒しにもおすすめな本です。
まとめ
この記事で紹介した本の一覧です↓↓
誰も教えてくれない家づくりのすべて | 申請・お金・間取りのことなど網羅した必須の教科書 |
片付けの解剖図鑑 | 散らかりにくい家の作り方を紹介 |
住まいの解剖図鑑 | 知っておきたい設計の基本を紹介したに入門書 |
間取りの方程式 | 住みよい暮らしにするための間取りの考え方 |
小さな家の間取り解剖図鑑 | 30坪以下で居心地のいい家を建てるための手引書 |
住宅・インテリアの解剖図鑑 | 家具の配置の仕方・寸法・デザインなどを紹介 |
伊礼智の「小さな家」70のレシピ | 写真や間取りが豊富なムック本のような本 |
たくさん紹介してしまいましたが、どれもお勧めです。
家づくりは本当に決めることが多くて大変ですが、これらの本が多いに役立つと思います!
これから家を建てる人が、満足のいく素敵な家を建てられることを祈ってます。
この記事を読んでくださり、ありがとうございました!
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